hd-lcu3


最近、特にゲームする気もでないんですよねー
というか何もする気が出ない・・・・
せっかくの連休だというのにほぼ何もせず気づけば最終日です
普段は「ストーリー重視なゲームは連休の一気にできるときにやろう」と思ってるはずなのにいざ休みになってもなんかやる気が起きません
なんなんだろう。。。

ブログも週に少なくとも 1 記事くらいは書こうと思っていて、でもそんな目標たててもこれまでの経験上、長期のものはだいたい続かないので 7 月はちょうど始めに記事書いたし今月だけ 10~20 記事を目指そうとか考えてたはずなのに・・・気づけば 15 日ってもう 7 月も真ん中です
あれ・・・?

ただまぁなにかやらないともったいないなーと思って 7 月頭くらいから、 1 年以上前からずっといつかやろうと思ってた HDD のデータ整理を少しずつやってました
昔の 1TB や 2TB の HDD などに散らばってるのをひとつにまとめて整理してバックアップもとるというものです

これまでのデータ管理

データはそれぞれの PC に散らばってるし、昔使ってた PC 用の外付け HDD などダンボールの奥底に眠っていてたまに必要になっても出してくるのが面倒だしやっぱやめようとかなるくらい
どこかでみたけど見つからないということは日常です

さらにバックアップも全然
複数の PC で共有したいのは OneDrive 入れてますけどバックアップ用途じゃないのでバックアップが必要なのはメイン PC の HDD だけだったりします
昔は DVD に焼いたり Blu-ray が出てからは Blu-ray に焼いたりしてたこともありますが、 HDD のサイズが大きくなると光学ディスクは容量が少ないですし面倒なのでやらなくなりました

HDD だけでも壊れたことないしまぁ大丈夫でしょ、で来てて割と大丈夫だったのですが、だいたい 1 年くらい前にとうとう寿命が・・・
不安定なだけで全く動かないわけじゃないので、一応必要データは取り出せましたし、なぜかつなぐPC によっては特に問題なく動いてくれたので、そこでフォーマットしてからは今のところ普通に動いてます
ただ大切なデータを保存するのは不安なので、PS4→PCにデータを移動するときの一時的な保存場所くらいの扱いです
USB メモリに比べると読み書き速度がかなり早いので移動はすごく楽になりました

それはさておき、バックアップはとっておいたほうがいいなと思うきっかけにはなりました

RAID にしたい

一応、それより前からいつかは RAID のストレージにしたいなーとは思ってました
なのできっかけもあったので RAID にしようと思ったのですが・・・

まず、 RAID というのは HDD などのディスク複数をひとつにまとめることができるものです
同じデータを複数のディスクに書き込んで 1 つ HDD が壊れても大丈夫!というのがあれば、 1 つのデータを分割して複数のディスクに書き込むので高速だけど 1 つ壊れたらアウトっていうのもあります
それらを組み合わせたものや、 3 台や 4 台のディスクを用意して単純に同じデータを書き込むのではなくて復元するための特殊なデータを複数のディスクに分けて書き込むものだったりいろいろ種類があります

今回やりたいのは最初に書いた同じデータを 2 つ書き込むものです
複雑な仕組みの RAID だとディスクが 3 つ以上必要になったりしますが、 HDD  2 つでやりたいのと、複雑なやつは専用の機械なしで今の PC だけでできるかわからなかったので単純なものにしました
この方式だと 2 箇所に書き込む分遅くなるらしいですが、 OS が入ってるディスクじゃなくて、頻繁に更新しない外付けディスクに入れてるようなデータを対象にするので問題なしです
写真やスキャンデータや CD を取り込んだデータとかなのでほとんどは読み取りになります

RAID の方法

RAID のやり方ですが、調べてみると

◯ 専用の機械を使うもの
◯ BIOS 設定でやるの
◯ ソフトウェアでやるの

があるみたいです

外付け HDD みたいなので、 HDD を複数挿して RAID にできる専用の機械というのもあります
LAN ケーブルがさせて NAS にできるのもありますね
以前少し使ったことはあるのですが、そこまで高速じゃなかったです
あと、壊れたときに HDD が同時に壊れたのじゃなければ RAID なので復元できるのですが RAID を管理する OS みたいな部分(コントローラー)が壊れてだめになったという話を聞いたことがあります
修理を頼むとすごく高くついたり、機械が古いとサポートしてくれなくてデータは諦めたという話もあって、専用の機械よりは普段使ってる PC だけで済ませたいと思います

PC でやる場合には OS より下のレイヤーで RAID 設定できる場合もあるみたいです
たぶんマザーボード次第
できる場合は起動時の BIOS の設定画面でできるみたいです
最近の PC だと UEFI でちょっと豪華になってたりするのに、うちの PC は何故か古めの画面です
まだ買って 5 年もたってないけっこう新し目だと思うのに
さらに BIOS 画面で USB キーボードが認識してくれず、昔からある丸い接続端子(PS/2)のキーボードを出してこないといけないとかであんまり触れたくないところです
ここでやると OS としてはひとつのディスクとして認識されて Windows を使うときには意識しなくて良いから楽かなと思ったのですがやめておくことにしました
そもそも対応してるかわからないですし

あとは OS 上でやるものですが、 Windows 標準でもできるらしいです
他には Intel の CPU の PC だとデフォルトでよく入っててタスクトレイにいる「インテル ラピッド・ストレージ・テクノロジー」 (IRST)
これでも RAID 設定できるようです

RAID できなかった

すでに入ってるんだし、と IRST のほうでやろうとしたのですが、ネットで調べると見かける RAID 設定画面が表示されません
設定できる状態じゃないと出ないという情報もありましたけど、結局なにが悪いかはっきりわからずいろいろ試したのですがうまくいかずに諦めました
たぶん SATA 接続が必要ぽい?
まあこれがだめでも Windows という手があるからね

Windows でやる場合は「ディスクの管理」でミラーボリュームを作ります
作ってみようとしたのですが、フォーマット開始のところでエラー
何回やってもダメでした

「この操作は、オブジェクトによってサポートされません」

エラーでググって出てきたページを見た感じ、外付けで USB 接続だとダメそう
やりたいのは外付け HDD 2 台での RAID なので外付けでできないならどうしようもないです

robocopy

RAID にできないなら仕方ないということで自力でミラーリングすることにしました
上でも書いたように読み取りがメインでときどきしか更新しません
片方でやった更新を手動でミスや漏れなくもう一方でも全く同じにするというのは難しいので自動でミラーリングできるツールを使うことにしました

robocopy という Windows のコマンドプロンプトでデフォルトで使えるものです

robocopy E:\Data F:\Data /MIR /S /Z /NDL /NP /UNILOG:robocopy-mirror.log

こういうコマンドを打つと E ドライブの Data を F ドライブの Data にミラーリングしてくれます
オプションに /L をつけると実際にデータの変更はしないでどこがどう変わるかっていうのを表示してくれます
これは前回のミラーリングからの変更点まとめとして使えるので間違って必要なもの消したり、ドラッグアンドドロップで移動してしまったりしてないかとかの確認にも使えます

残りのオプションを簡単に説明すると

/S サブフォルダも全部をミラーリングします
/Z 再起動可能モードらしいので、たぶん途中で中断しても途中から再開できるんだと思います
/NDL フォルダ名を表示しません これを入れないとフォルダ名が全部出るのでフォルダが何万もあるとログがすごく見づらいです
/NP パーセント表示しません これを入れないと 0.1% 0.2% みたいなのがずっと出てきてログがすごく見づらいです
/UNILOG Unicode でログファイルを出力します

他にもオプションはいろいろあるので必要に応じて追加できます
/? オプションをつけると使い方説明が見れます

速度

全部のファイルを見て差分を見つけてコピーするのですごく時間がかかりそうな印象です
ですが、だいたい 1.7TB、フォルダ: 1 万、ファイル: 50 万のデータがあっても robocopy の差分チェックは数分もあれば終わりました
ただし、ディスクの読み込み速度依存なので、回転数が少ない小型の HDD で USB 2.0 だったりするともっと時間がかかります
SSD になるともっと速いはずです
実際にコピーを行う場合は初回だと全コピーになるので時間がかかります
それでも数時間で、寝る前に実行して朝起きれば終わってました
以降は差分だけなので大きなデータがなければ、チェック時間に普通にそのファイルをコピーする分の時間が追加されるくらいです

参考までに、私の場合は両方とも 4TB の HDD です
片方は内蔵でもう一方が外付けになってます
内蔵は WesternDigital の Black 7200 RPM で、外付けは IO DATA のですが中身は Western Digital で 5400 RPM です
内蔵は SATA で外付けは USB 3.0 です
転送速度は平均で 100MB/s 程度でした

robocopy のミラーリングの前に、片方のディスクに古い HDD からデータをコピーしてきてファイル整理をしていたのですが、その古い HDD が USB 2.0 でした
そのせいでここのコピーにすごく時間かかりました
USB 2.0 は規格上 480Mbps なので MAX 60MB/s です
タスクマネージャ見てた感じでは 30~40MB/s くらいでした
USB 3.0 はこれの 3 倍くらいなのですごいですよね
100MB/s 程度なのは HDD 側の限界で SSD にすればもっと上がるはずですし

ただ今回の用途は大きめのデータの保存用なので SSD は向いてません
SSD は性質上、書き込みせず放置しておくとデータが消えることがあるそうです
なので更新せず保存しておくタイプの使用には向いてません
今回のコピー元の昔の HDD はだいたい 10 年ちょっと前に買ったものです
それでも問題なく普通に動いてましたが、 SSD だとこういう使いかたするのは心配です
そもそも 4TB の SSD は気軽に買える値段じゃないですからね

robocopy のデメリット

今の HDD の速度でも、一番時間かかるはずの初回コピーでも丸一日かかったりはしないですし、以後の差分コピーはチェック時間が数分程度と十分速いので特に困ってません
しかし、 robocopy の仕組み的に不便なところがありました
それは「移動」に対応していないことです

ミラーリングなので HDD の間で移動はしません
コピー元でフォルダを移動したり名前を変えただけなのに、ミラーリング先では古い名前のファイルを全部消して、新しい名前で全部コピーするということになります
ファイル自体は変更しないけど、新しいデータを追加したタイミングでまとめかたを変えて管理しやすくするということはけっこうあるので、そのたびに全コピーをされるととても不便です

たとえば、 500 GB くらいある動画の保存場所を E:\Data\Video から E:\Data\Download\Video に変えたとします
すると robocopy は F:\Data\Video の 500GB を削除して、 F:\Data\Download\Video に 500GB コピーします
SSD じゃないので書き込み量はあまり気にしなくて良いのですけど、断片化が進んだり、なにより時間がかかります
結局こういう大きなものの移動だと事前にコピー先も手動で移動させておくのが最速になります

ファイル数が少ないときは細かく分けすぎると探しづらいので似た系統のはまとめて置いたりしますが、ファイルが多くなってきて探すのが辛くなってきたので細かく分けるというのはよくやるので、ここがうまく移動で済ませてくれれば助かるのですよね

robocopy のメリット

RAID から robocopy という完全自動から半自動になりましたけど、こっちはこっちでメリットもあります
RAID はあくまで HDD の故障から守ってくれるだけです
ミスして消してしまったり上書きしてしまったりと言ったものにはノーガードです
robocopy の場合はもう一方のディスクに前回のが残っているので復元できます
コピー前に変更点一覧をチェックするようにしておけば、コピー前に意図せず消してしまっていても見つけられます

また、バックアップ先のディスクはときどき robocopy でミラーリングするときにだけ PC に接続すればいいです
普段は外しておいていいので、電気代の節約になります
それにコンセントから外してるので、雷が落ちてコンセントにつないでた機器が全滅みたいなのに巻き込まれることもないです

あとは、少し前に流行ってたランサムウェアみたいなウィルス対策にもなります
RAID になってても暗号化されてしまえばアウトです
しかし、バックアップディスクの場合は、それを PC から外しておけばもし被害にあっても、バックアップディスクは無事ですし、被害にあった PC はクリーンインストールし直してバックアップのディスクからデータを復元できます

会社みたいなところだと、ディスクが 1 つ壊れても普段の仕事ができる必要があって、壊れたディスクも新しいのに差し替えるだけであとは自動というのが求められそうですが、個人の家でやる分には壊れたときくらいバックアップから手動復元することになっても構いませんし、ミラーリングもツールがほぼ自動でやってくれるので、やることはミラーリングの実行と差分のチェックくらいです
たまにしか更新しないものだと月に 1 回もやる必要なくて年に 3 回もすれば十分すぎるくらいだと思います
そう考えたら RAID より robocopy のほうが良かった気もしてきました

他のミラーリングソフトでもOK

Windows デフォルトで使えるということで robocopy をオススメしていますが、やってることは単純にバックアップディスクにミラーリングです
FastCopy とかその他のツールでも使いやすいのがあればそれでいいと思います
robocopy はコマンドラインのツールですが、同じことを繰り返すだけなので bat ファイルにコマンドを書いておけばそれ以降はダブルクリックだけで済ませられるので GUI で画面から毎回操作するより楽だと思ってます

極端に言えば、右クリックでフォルダ全体をコピーでもいいです
ただ、変更あったときだけ上書きみたいな高度なことができないので全部上書き必要ですし、コピー元のファイル名を変更してるとコピーだけされて、コピー先では古い名前と新しい名前でふたつファイルが存在することになるので、コピー先を全削除してからやるのが良いと思います
しかし、それだとファイル数やサイズが大きくなると毎回コピーに何時間もかかるので差分だけを更新してくれるミラーリングツールのほうが快適です