ssdnvme

SSD にしたい

すでに何度かブログに書いてますが、 Surface は膨らんできて寿命を感じます
買い換えようと思ってるものの、高い買い物になるのでまだ迷ってるところがあります
そうこうしてるうちに 2022 年まで行きそうで、それなら候補から外した laptop studio も発売後の評価を聞いてから少しは考えてみても・・・なんて思ってるくらい
ですが、そんなことをしてるうちに完全に壊れてメインのパソコンがなくなると困るので、代替にしばらく使ってなかったデスクトップパソコンの環境を整えることにしました

ストレージが HDD で、かなーり遅くなっていて、今年初期化したやつです
した後は、それまでと比べてとても快適になっていたのですが、今起動するとやっぱり HDD だから結構遅いです
特に起動直後は Windows があれこれバックグラウンドで処理するせいで激重
タスクマネージャで見るディスク使用率はずっと 100% 固定だし、適当なソフトの exe を起動してもしばらくは実行されません
SSD 化のときに移行ツールをインストールして起動してクローン作製して・・・とやったのですがそのときも 1 アクションごとに何秒も待たされました
最近はもう Windows 自体が SSD を前提としてるような動きなんですよねー

そんなだったので、 SSD にしないとメイン機として使えるものじゃないと思い SSD を買うことに
内蔵の HDD を一つ取り出して自宅内サーバに移動させたので、 2.5 インチ型の SSD を取り付ける場所はあるはずです
だけどケースの中が結構狭くて、そのときもけっこう面倒だった覚えがあります
スティックタイプのが対応してるならそっちのほうがよさそう

このパソコンは DDR4 が出たころに買い換えたマザボで、あわせて買った CPU は Windows11 に対応してない古さなので、そんな新しそうな規格に対応してるのか心配でしたが、調べてみたら対応してました!
しかも NVMe も対応です

スティックタイプの SSD は M.2 接続端子で、このタイプなら全部が NVMe かと思いきや、 M.2 なのに SATA 接続となるものもあります
SSD で SATA だと通信速度の上限に引っかかるので、速度が制限されますし、 2.5 インチの HDD を置き換えるタイプの SSD とインターフェースが同じなので速度的には同じになります
どうせなら NVMe がいいなと思ってたので、うれしいところです

WD の GREEN

NVMe 対応 SSD を探してみると、やっぱり高めのが多かったのですが、 WD が安かったのでいつもの WD 製品にすることに
GREEN, BLUE, RED, BLACK といくつか種類があります
スペック的に BLACK までいっても使いこなすほどのことしないですし、起動終了や普段の操作が快適になればいいくらいなので、 BLUE で十分です
標準的な性能ですし、価格もそこまで高くないので安定の BLUE かな・・・
と思ったのですが、運悪くちょうど品切れ中

GREEN は BLUE より性能低めで値段が安めです
安いといっても、値段差はあまりないので GREEN にするくらいなら BLUE を選びたいところだったのですけど、無いならしょうがないと GREEN にしました
性能的に GREEN でも十分すぎるほどですからね

型番はこれ
ヨドバシ: https://www.yodobashi.com/product/100000001006240182/
Western Digital: https://shop.westerndigital.com/ja-jp/products/internal-drives/wd-green-sn350-nvme-ssd#WDS480G2G0C

Read: 2,400MB/s
Write: 1,650MB/s

取り付け

M.2 タイプの SSD を取り付けるの初めてだったので、ネジとかがいるのかなど全然わかってませんでした
開けてみると、入ってたのはスティック型の SSD 本体だけでした
ネジはマザボ側についてるんだとか
だけどもう箱とか捨てたよ・・・と絶望していたところ、マザボの SSD を取り付ける箇所に SSD を挟まずネジだけが取り付けられてました
そういうのすごく助かる!

接続の端子があるところに少し斜めにして差し込んで、反対側を押さえてマザボに触れるように持ってくると、ちょうどネジ穴があるので、そこをネジで止めます
ただ差し込むだけのメモリよりは少し面倒ですが、 SATA ケーブルと電源ケーブルをつないで、箱の中に固定する必要があった 2.5 インチ型に比べるとはるかに簡単です

もう数年使ってるパソコンなので、ケースを開けると埃まみれになっていて、簡単に掃除機で吸いだしたのですが、 M.2 SSD の取り付け場所は CPU とグラボのちょうど間でした
掃除機の吸い込み口が入らないし、エアスプレーみたいのもなかったので結構埃がついたままになっていて、これで動くのか心配なところがあったのですが、問題なく動いてます

クローン

最近 OS を初期化して以降全然使ってなかったので、新規に Windows10 を入れればいいかなと思ってました
ですが、ここ数年は CD/DVD は使ってないので ISO をディスクに焼くというのがすごく面倒な作業です
そもそもディスク買ってこないと家に空のが無い気がするし、 USB ブートは昔やったときに問題がいろいろ起きてディスクより面倒だった気がするし・・・

さらに、ライセンスのプロダクトキーがわかりません
今使ってるパソコンのプロダクトキーを取り出すコマンドがあるらしいのですが、実行しても表示できなかったです

そういうこともあって、今の HDD のデータを SSD に移行することにしました
ディスクのクローンをするのですが、ここで困るのは使うソフトです
ググるとよく出てくるのは Ease US とか AOMEI とか
以前使ったことはありますが、悪くはないけど良くもない、みたいなところで次もこれを使いたいと思うほどではありませんでした

こういうのってストレージのメーカーが提供してそうなので調べてみたら、 WesternDigital では Acronis True Image WD Edition というのが使えるみたいです
https://shop.westerndigital.com/ja-jp/products/apps/acronis
フリーソフトではないみたいですが、 WD のディスクを買ってから 5 年間は無料で使えるライセンスがもらえるという扱いみたいです
これを使ってみることにしました


使ってみた感想ですが、製品自体の質は高いと思います
クローン機能しか使ってませんが、その他にもバックアップなどいくつかの機能がありますし、 UI は見やすいですし、日本語もちゃんとサポートされてる感じです
上のほうに書いたフリーソフトだと、 UI がなんか変だったり日本語がおかしかったりしたので、こっちのほうが見た目的に信頼できる感じがします

動作がかなり重かったですが、 HDD のせいみたいで、移行後に SSD になってから開くと軽かったです
HDD は 1TB のパーティションで、 SSD は 480GB なので、パーティションを事前に縮めたりしないといけないのかと思ってたらその辺も含めて自動でやってくれて、 480GB の SSD に問題なく収めてくれました
使用中のサイズが移行先の容量を超えていたら物理的に入りきらないので、その場合はさすがに手動での削除がいると思います

上のほうに書いたソフトを使ったときは、パーティション調整は手動でやった覚えがありますし、移行後に管理用のパーティションが Windows で通常のパーティションと認識されてるみたいで Z ドライブに割り当てられていて、でもディスクの管理だと Z ドライブに割り当てられてなくて解除もできないという問題がありました
そういうのが発生せずちゃんと移行できてるのも良いところです

これだけ見ると良いところが多いのですが、悪いところもあって、余計な機能がついてきます
移行後にしばらくしてからインストール済みソフトリストを見ていたら、なぜか Bonjour が入ってました
なんで入ってるのかを調べてたら Acronis が内部で使う機能に必要だから一緒にインストールするようです
また、いくつかのサービスが登録されるので、 Cyber Protect Agent とか Agent Core とか Updater とか、いろいろなプロセスが常駐するようになります
実害があるわけではないですけど、余計なバックグラウンドで動くプロセスは減らしたいので、サービスや自動起動を削除しないといけません

パフォーマンス

クローンしたディスクからブートすると、すごく高速化して感動です
なんど SSD 化しても、直前の HDD との体感の違いで感動しますね

ストレージとはあまり関係ないような気もしますが、この文章をテキストエディタで入力していてすごく快適です
押した瞬間になめらかに画面に反映されて、こんなだっだっけという感じ

せっかくなので Crystal Disk Mark で数値を見てみます
参考までに過去の Crystal Disk Mark の結果はこんなのです
HDD の速度が遅くなってきた

今回の WD の M.2 NVMe SSD GREEN の結果は・・・

nvmessdmark55

桁が違いますねー
以前ノートパソコンを換装したときの SATA 接続 SSD でもこれですからね

nvmessdmark55

Crystal Disk Mark のバージョンですが、バージョンを上げるとベンチマーク項目が変わってしまって過去のデータと比較しづらいので 5 系のままでしたが、新しいバージョンは NVMe の SSD 向けの内容もあるみたいですし、この機会に新しいバージョンの 8 も試してみました

nvmessdmark80

ついでに新しいバージョンで HDD も試してみたのでその結果も

hddmark80

見ての通り、機能だけでなく見た目も変わってました
結果表示の枠のデザインが違いますし、 Shizuku テーマも色々増えてました

テキスト出力のフォーマットも変わってます
テキスト出力のほうが情報が多いので、こっちも載せておきます

古い方
-----------------------------------------------------------------------
CrystalDiskMark 5.5.0 Shizuku Edition x64 (C) 2007-2017 hiyohiyo
Crystal Dew World : http://crystalmark.info/
-----------------------------------------------------------------------
* MB/s = 1,000,000 bytes/s [SATA/600 = 600,000,000 bytes/s]
* KB = 1000 bytes, KiB = 1024 bytes

Sequential Read (Q= 32,T= 1) : 2459.772 MB/s
Sequential Write (Q= 32,T= 1) : 1835.131 MB/s
Random Read 4KiB (Q= 32,T= 1) : 169.921 MB/s [ 41484.6 IOPS]
Random Write 4KiB (Q= 32,T= 1) : 103.359 MB/s [ 25234.1 IOPS]
Sequential Read (T= 1) : 1563.954 MB/s
Sequential Write (T= 1) : 1720.359 MB/s
Random Read 4KiB (Q= 1,T= 1) : 39.882 MB/s [ 9736.8 IOPS]
Random Write 4KiB (Q= 1,T= 1) : 79.802 MB/s [ 19482.9 IOPS]

Test : 1024 MiB [C: 12.0% (53.7/446.1 GiB)] (x5) [Interval=5 sec]
Date : 2021/10/07 22:21:39
OS : Windows 10 Professional [10.0 Build 19043] (x64)

新しい方(SSD)
------------------------------------------------------------------------------
CrystalDiskMark 8.0.4 Shizuku Edition x64 (C) 2007-2021 hiyohiyo
Crystal Dew World: https://crystalmark.info/
------------------------------------------------------------------------------
* MB/s = 1,000,000 bytes/s [SATA/600 = 600,000,000 bytes/s]
* KB = 1000 bytes, KiB = 1024 bytes

[Read]
SEQ 1MiB (Q= 8, T= 1): 2490.451 MB/s [ 2375.1 IOPS] < 3359.63 us>
SEQ 128KiB (Q= 32, T= 1): 2483.369 MB/s [ 18946.6 IOPS] < 1667.12 us>
RND 4KiB (Q= 32, T=16): 830.978 MB/s [ 202875.5 IOPS] < 2401.27 us>
RND 4KiB (Q= 1, T= 1): 46.889 MB/s [ 11447.5 IOPS] < 87.13 us>

[Write]
SEQ 1MiB (Q= 8, T= 1): 1842.730 MB/s [ 1757.4 IOPS] < 4534.65 us>
SEQ 128KiB (Q= 32, T= 1): 1864.286 MB/s [ 14223.4 IOPS] < 2242.36 us>
RND 4KiB (Q= 32, T=16): 322.574 MB/s [ 78753.4 IOPS] < 6477.70 us>
RND 4KiB (Q= 1, T= 1): 114.232 MB/s [ 27888.7 IOPS] < 35.66 us>

Profile: Default
Test: 1 GiB (x5) [C: 12% (55/446GiB)]
Mode: [Admin]
Time: Measure 5 sec / Interval 5 sec
Date: 2021/10/07 23:05:12
OS: Windows 10 Professional [10.0 Build 19043] (x64)

新しい方(HDD)
------------------------------------------------------------------------------
CrystalDiskMark 8.0.4 Shizuku Edition x64 (C) 2007-2021 hiyohiyo
Crystal Dew World: https://crystalmark.info/
------------------------------------------------------------------------------
* MB/s = 1,000,000 bytes/s [SATA/600 = 600,000,000 bytes/s]
* KB = 1000 bytes, KiB = 1024 bytes

[Read]
SEQ 1MiB (Q= 8, T= 1): 195.536 MB/s [ 186.5 IOPS] < 42686.58 us>
SEQ 128KiB (Q= 32, T= 1): 192.488 MB/s [ 1468.6 IOPS] < 21714.41 us>
RND 4KiB (Q= 32, T=16): 2.290 MB/s [ 559.1 IOPS] <405172.87 us>
RND 4KiB (Q= 1, T= 1): 0.655 MB/s [ 159.9 IOPS] < 6240.48 us>

[Write]
SEQ 1MiB (Q= 8, T= 1): 184.435 MB/s [ 175.9 IOPS] < 45166.21 us>
SEQ 128KiB (Q= 32, T= 1): 183.778 MB/s [ 1402.1 IOPS] < 22740.79 us>
RND 4KiB (Q= 32, T=16): 2.258 MB/s [ 551.3 IOPS] <427130.79 us>
RND 4KiB (Q= 1, T= 1): 1.946 MB/s [ 475.1 IOPS] < 2002.47 us>

Profile: Default
Test: 1 GiB (x5) [D: 0% (0/931GiB)]
Mode: [Admin]
Time: Measure 5 sec / Interval 5 sec
Date: 2021/10/07 23:16:31
OS: Windows 10 Professional [10.0 Build 19043] (x64)

PS5

NVMe 対応 SSD を探してるとき、そういえば PS5 の外付け SSD が最近解放されたみたいだし、転売も相まって品薄そう・・・と思ってたのですが、あまりそういうことはなさそうでした
ググってみると、 PS5 の SSD 要件に

読み取り速度: 5,500MB/秒以上を推奨

というのがありました
https://www.playstation.com/ja-jp/support/hardware/ps5-install-m2-ssd/

要求高すぎ!
一般のパソコン用途だとそんな高速なものは不要なので、 PS5 の影響を受けることはなさそうです
WD の BLUE はちょうど品切れでしたが、この記事を書いてる頃にはもう販売中に戻ってるくらい一時的なものだったようですし

探してるときに BLACK も見ましたが、最大 3,470MB/sec でした
https://www.yodobashi.com/product/100000001004416784/

5,500MB/sec なんて普通に売ってるのでしょうか・・・
単に品切れだから出てこないだけ?