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Pro4 から Laptop4 に買い替えましたが、まだ Pro4 は動くので性能を比較してみようと思います
Pro4 は上位モデルですが、 Laptop4 は下位モデルです

Pro4: Core i7 6650U
Laptop4: Ryzen 5 4680U

個人的な経験では、 Core i 系が出てしばらくした頃からって、世代が変わってもそこまで性能が変わってなくて、古くても上位モデルなら新しい下位モデルより性能が良いということもありました
Pro4 が出てから Laptop4 が出るまでは 5 年ほど経ってはいますが、値段差も大きかったので、性能は同じくらいかもと思いつつ比較をしてみると・・・
Laptop4 のほうがはるかに上でした

CPU

タスクマネージャ

タスクマネージャ上でスペックを確認してみます

Pro4

cpu-4p

Laptop4

cpu-l4

基本速度はほぼ変わらず、わずかに Pro4 のほうが高いです
ですが、コアと論理プロセッサ数を見ると Laptop4 のほうが上です

2 コア 4 スレに対して 6 コア 12 スレなので 3 倍ですね
これは新しいからというよりも Ryzen の特徴だと思います
デスクトップ用でも Ryzen はコア数が多いですし
Core i5 モデルの Laptop4 だと Core i5 1135G7 で 4 コア 8 スレのようです

CPU-Z

CPU-Z での表示を見てみると

Pro4

cpuz-4p

Laptop4

cpuz-l4

CPU-Z の機能でベンチマークを実行してみます
電源設定で最大限のパフォーマンスになるよう設定してから、他のソフトを閉じて実行しました

Pro4

cpubench-4p

Laptop4

cpubench-l4

Pro4 の結果が 327/892 で Laptop4 が 489/4030 です
想像してたよりはるかに差が出ていました

シングルスレッド性能は、周波数は同じようなものだしほとんど変わらないと思ってたのに 50% 近く高いスコアです
マルチスレッドは 4 倍以上です
このベンチマーク機能だと、実行スレッド数が CPU のスレッド数になるようです
スレッド数が多い分、スコアが高くなるのは当たり前なのかもですが、スレッド数は 3 倍ですが、スコアは 3 倍以上になっています

最近の CPU は高性能なんですねー
Laptop4 は下位モデルでこれなので、上位モデルだと更に上でしょうし

世代が進んで CPU が進化したからだけじゃなく、タブレットとノートパソコンなので、ノートパソコンのほうがサイズが大きい分、性能が高いものが使えるという事情もあるのでしょうか?
そう考えると、 Pro4 と同じ頃に買ったデスクトップパソコンと比べたらどうなのかと思って、 Core i5 6400 でもベンチマークを実行してみました
結果は

cpu-i5-6400

385/1404 です
Pro4 よりは少し上というくらいで、 Laptop4 よりかなり劣っています
Pro4 は i7 なのに i5 で上回ってるあたり、デスクトップの方が優れてますが、わずかに上なくらいで Laptop4 よりかなり下というのはなんかショックでもあります
SSD 化したので、まだ数年は使えると思ってたのに、この結果を見るとデスクトップパソコンも新しくしたいなーと思えてくるんですよねー

ところで、デスクトップパソコンには古いバージョンの CPU-Z が入っていたので、最初はこれで実行したところ 1600/6000 という結果でした
やっぱりデスクトップパソコンだし、数年経ってもモバイルより上だねーなんて思ってました
ただ、バージョンが違って画面の見た目も違うからスクショのためにも一応揃えようかと揃えてみたら 385/1404 です
バージョンで計測方法も結構違ってるんですね

体感は

ベンチマークソフトだとすごく差がありましたが、内部で何の処理を計測してるのかわかりません
普段のネット見たりしてるのだと、 Pro4 で遅いと思うことはなかったので、体感できる違いがあまりないです
ソフトや OS の起動はさらに速くなってるかも?と思ったもののどっちかというとストレージ性能の違いな気もします

Laptop4 はマルチスレッド性能が高いですが、普段はそれらがあまり活かされることをしてない気がします
もっと身近に性能アップを体感したかったので、 JavaScript/PowerShell で重い処理を実行して経過時間を見てみました
JavaScript はブラウザで動かしてるので、ネット見てるときにだいたいこれくらい速くなってると言えるはず

単純なループ

let d = Date.now()
let x = 0
for (let i=0;i<100*100*100*100;i++) {
x += i
}
console.log(x)
console.log(Date.now() - d)

Pro4: 1100 ~ 1200 ms
Laptop4: 690 ~ 720 ms

再帰計算

const f = x => x > 2 ? f(x - 1) + f(x - 2) : x
let d = Date.now()
console.log(f(40))
console.log(Date.now() - d)

Pro4: 950 ~ 1050 ms
Laptop4: 660 ~ 680 ms

速くなってますね!
1 秒くらいかかってたのが 0.6 秒くらいになれば、十分快適です

同じことの PowerShell 版
JavaScript に比べてかなり遅かったので繰り返し数を減らしてます

(Measure-Command{
$x = 0
for ($i=0; $i -lt 100*100*100; $i++){
$x += $i
}
write-host $x
}).TotalSeconds

Pro4: 2.1 s
Laptop4: 1.6 s

function f($x) {
if ($x -gt 2) { (f ($x - 1)) + (f ($x - 2)) } else { $x }
}
(Measure-Command{
write-host (f 25)
}).TotalSeconds

Pro4: 9.3 s
Laptop4: 5.8 s

スクリプトで時間がかかる計算をするときも快適になりそうです

メモリ

メモリはモデルの違いで 16GB から 8GB に減りました
Pro4 で 16GB もあっても、 16GB が必要になることは少なく、たまに 10GB くらい使う程度です
SSD が十分に速ければ、たまにスワップが発生してもそこまで重く感じませんし、 8GB でいいかというところです

メモリの種類は DDR3 から DDR4 になりました
Pro4 は DDR4 だと思ってたのですが、 DDR3 でした

ボトルネックになるのはたいてい CPU かストレージで、メモリの性能が上がっても体感できる違いが出るケースはほとんどないと思うので、 DDR4 になって上がってはいるなーと思う程度にしておきます

ストレージ

SSD は Pro4 でも NVMe でしたし、そんなに変わらないと思ってました
Crystal Disk Mark でベンチマークしてみました

Pro4

diskmark-p4

Laptop4

diskmark-l4

けっこう違いますね
シーケンシャル READ/WRITE はかなり速くなっています
特に WRITE は 3 倍近くになってます

逆に Q32T16 のランダム READ/WRITE は遅くなってます
Q1T1 のランダム READ/WRITE はほぼ同じです
CPU 的にはマルチスレッドに優れてるのに、ストレージはマルチスレッド処理にすると遅くなるんですね

Pro4 はそれなりに使ってることもあって、 SSD が劣化して遅くなってる可能性も考えましたが、買った頃に実行したベンチマーク結果が残っていたので比べたところあまり変わってなかったので、 Pro4 が古いから性能低下してるということはほぼなさそうです

まとめ

Laptop4 性能高い!